ルドルフはゴールを知っていたの？

名無しさん＠実況で競馬板アウト

田中義剛のコラムより

競馬を見ていてひとつ疑問があった。それは「馬はゴールがわかるのか」と言う究極の疑問だ。
人間が出場するレースはゴールにテープが張ってあったり、ラインがひいてあってここがゴールだとわかる。
所が競馬場では、測定器があるだけで騎手はわかるが、果たして馬は認識できているのか。
それと、レースの距離が違う。短距離から長距離まで人間が決めた距離を馬は知らされていない。
ビートたけしさんが、岡部調教師と対談をすると聞いた。岡部調教師といえば、現役の騎手のとき、
シンボリルドルフに乗って数々の偉業を成し遂げた人。
「たけしさん、馬がゴールがわかるか、岡部さんに聞いてください」と図々しく、世界のたけしに頼んでしまった。
それから、数週間後、「義剛、すごいことがわかったぞ」たけしさんは会うなり興奮気味に言ってきた。
岡部調教師に聞いたら、「馬はゴールがわかる」と断言した。
それは、ゴールした後に騎手が手綱を引くから馬が止まるのではない。
馬がゴールまでは目いっぱい走り、ゴールした瞬間に自らスローダウンする。
その馬の代表が「皇帝シンボリルドルフ」だ。
岡部調教師はどんなレースでもルドルフにムチを入れたことは無いという。
入れなくても、きっちり走って、ゴールで一番になる。そしてゆっくりとパドックを回る。こんな楽な馬はいない。
だが、岡部氏はあるレースで「この馬にムチを入れたらどうなるにか」とふと思い、
ゴール手前の直線で1回だけ叩いてみた。するとルドルフは「あんたなにすんの～」と振り向き、
その後ピューっと矢のごとく走って、10馬身ぐらい差をつけてゴールした。
この馬にムチはいらない。その後はムチを入れることなく、シンボリルドルフは大記録を達成した。

ルドルフって１回しかムチ入れられた事ないのか。誰か教えて。